痛み

モヤモヤ血管 運動器カテーテル治療について

2022年7月6日更新

循環器内科 吉岡 亮、整形外科 江草 真

モヤモヤ血管とは?

モヤモヤ血管の写真

モヤモヤ血管とは、痛みの原因部位にできる「異常な血管」のことです。最近になって、人間の体には生命を維持するのに欠かせない「正常な血管」だけでなく、病気の原因となる「異常な血管」もあることがわかってきました。

特に肩こりや五十肩、腰痛、ひざの痛みをはじめとした、治りにくい関節の痛みには、そのような異常な血管(いびつな構造でモヤモヤとして見えるため、モヤモヤ血管と呼んでいます)が存在することが様々な研究で確かめられています。

当院では、モヤモヤ血管の肩の治療をおこなっています。



※引用:医療法人社団 祐優会 Okuno Clinic.ホームページ
詳しくは、医療法人社団 祐優会 Okuno Clinic.の学術・論文ページもご覧ください。

なぜ「モヤモヤ血管」が痛みを発生するのか?

人間の身体は、「血管と神経が一緒になって伸びる」という基本ルールがあります。血管が増えているところには神経も一緒に増え、この余計に増えた神経から脳に痛みの信号が送られてしまいます。

モヤモヤ血管と神経は一度できてしまうと簡単には減りません。特に40歳を過ぎたころからできやすいことがわかっています。また、若い方でもスポーツや仕事などで繰り返し負担をかけている部位にできやすいです。

モヤモヤ血管 簡単チェック

 自分の指で押してみると、明らかに痛い場所がある
 じっとしているときや寝ているときも痛い
 朝起きた時の動き出しが痛い
 動かしてしばらくすると改善する
 ズキズキ、ジンジン、チクチク、重く感じるなどの痛み
 痛い場所が赤くなったり、腫れることがある(腫れている)
 天気によって痛みが変わる
 エアコンにあたると痛い
 お酒を飲んだ後、または次の日に痛みが増す
 激しく運動した後に痛みが増す

引用:医療法人社団 祐優会 Okuno Clinic.ホームページ

運動器カテーテル治療(TAME治療)

一般的に整形外科やペインクリニックでおこなわれている「ヒアルロン酸注射」や「ブロック注射」とは異なり、痛みの原因となるモヤモヤ血管ができている部位にカテーテルを使って、異常な血管を減らす作用のある薬剤を直接注射する治療です。

運動器カテーテル治療(TAME治療)は、足の付け根(鼡径部)や手首から、カテーテルを血管の中に挿入し、痛みの原因となっているモヤモヤ血管を塞栓する治療です。

全身麻酔の必要なく、挿入箇所の局所麻酔のみでおこなう2時間ほどの治療です。希望の場合には、静脈麻酔で眠りながら受けることも可能です。

※全ての患者さんが、カテーテル治療の適応になるわけではありません。
※入院の必要はありません。

使用する薬剤について

モヤモヤ血管治療イラスト

運動器カテーテル治療で用いる薬剤は「イミペネム・シラスタチン」という薬剤で、20年以上前から「抗生物質(細菌を退治する薬)」として認可、使用されているものです。

この薬は溶けにくいため、少量の液体と混ぜると小さな「粒子」になります。この粒子が「モヤモヤ血管」を詰まらせることで、痛みの原因を消失させることができます。粒子は次第に溶けていきますが、「モヤモヤ血管」は通常の血管とは違い新しくできた脆い血管のため、一時的に詰めるだけで再開通せず壊死します。

一方、通常の血管は血流が再開通するため、薬が流れても体の組織に影響を与える可能性は非常に低いといえます。現在までに全国で5,000人以上の方がこの治療を受けていますが、今のところ重大な副作用報告はありません。

治療の効果

治療後すぐに痛みが減る方もいれば、数ヶ月かけてゆっくりと痛みが無くなっていく方もいます。

運動器カテーテル治療によるリスク・副作用

安全性の高い治療ですが、いくつか気をつける合併症があります。

詳しくは、診察時に医師にお伺いください。

治療までの流れ

初診 1.モヤモヤ血管の有無を調べます。
問診により、痛くなった経緯や痛みの部位、症状の出方や性質などを確認し、視診、触診のほか、エコーまたはMRIの検査等でモヤモヤ血管を確認します。

2.モヤモヤ血管が疑われる際は注射や動注、カテーテル治療に移行するなど医師が症状に合わせた提案します。

※受診当日に、カテーテル治療をすることはありません。
※全ての患者さんが、カテーテル治療の適応になるわけではありません。
カテーテル治療当日 1.予約した治療日に来院し、カテーテル室で心電図や血圧計を装着後、麻酔注射をします。
※局所麻酔のため意識はあります。麻酔の注射と、カテーテルを入れる際は少し痛みをともないます。
※希望の場合には、静脈麻酔で眠りながら受けることも可能です。

2.治療時間は1時間程度で、治療後は1時間程度は安静にしていただきます。
※上半身の治療の方は、歩いてベッドに移動することができます。

3.安静後、医師からの説明を聞き、治療は終了です。

※入院の必要はありません。治療後、歩いて帰宅することができます。

他病院の治療実例

TAME治療写真

※引用・詳細:医療法人社団 祐優会 Okuno Clinic.ホームページ

50代の男性。湿布や注射で全く改善しなかった五十肩の症例

10か月前にとくに思い当たるきっかけはなく、左肩に痛みが生じた。 だんだん痛みが強くなり、夜寝ているときも痛みで起きてしまう。

治療の際は肩に「モヤモヤ血管」があり。(上記写真)
特にモヤモヤ血管があったのが、肩の前面や上方、わきの下、二の腕の上のあたり。

治療後、肩を動かすときの痛みも徐々に改善した。

治療費用

治療費は自費診療となります。
国内ではまだ保険診療と認められていないため、全額自己負担となります。詳細は医師にご確認ください。
治療回数は1回です。入院の必要はありません。

五十肩 片側 295,000円(税込価格: 324,500円) ※治療効果の保証制度付
両肩 365,000円(税込価格: 401,500円) ※治療効果の保証制度付
肩こり・首こり 片側 295,000円(税込価格: 324,500円) ※治療効果の保証制度付
両肩 365,000円(税込価格: 401,500円) ※治療効果の保証制度付
診察費用 初診察費用:7,000円(税込価格: 7,700円)
再診察費用:5,000円(税込価格: 5,500円)

支払い方法

現金以外にクレジットカード(一括払いのみ)、キャッシュカード(デビット機能付)でお支払いができます。
※一部のカードでご利用できない場合があります。

診療日

金曜日 午後

治療日

火曜日

治療をご希望の方へ

お電話で「運動器カテーテル治療希望」とお伝えください。
完全予約診療、自由診療になります。

参考病院

 

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