骨粗しょう症について

2020年8月28日更新

骨粗しょう症とは?

私たちの骨は、常に新しい組織へと生まれ変わっています。しかし、加齢や生活習慣病、閉経などによって、骨密度(骨の強度)が低下し、骨折しやすい状態になります。その状態を「骨粗しょう症」といいます。

若い方でも増えています

骨粗しょう症患者は、現在約1,280万人いるといわれています。しかし、実際に医療機関で治療を受けている方は全体の20~30%にしかすぎません。
骨粗しょう症は、高血圧症や高脂血症などの他の疾患にくらべて、病気への知識が少ないために、治療の優先順位が低くなる傾向があります。
また、最近では高齢者だけでなく、若い年齢層でもダイエットや食生活の乱れから骨粗しょう症が発症していることがわかっています。特に女性は、閉経を迎えると骨量(骨に含まれるカルシウムの量)が減りはじめ、加齢とともに減少が進むため注意が必要です。
骨粗しょう症は、治療をすることができます。骨折をしてしまう前に骨の状態をよく知り、骨のケアをおこないましょう。

骨粗しょう症のリスク

骨折しているイラスト

骨粗しょう症は、1つ骨折すると周りの骨に負担がかかり、連鎖してつぎつぎと骨折が起こる可能性があります。また、骨折するたびに日常生活に支障をきたし、最悪寝たきりの状態になるなど、生活の質が低下する可能性があるため、早期発見と予防・治療の必要があります。

骨粗しょう症チェック

 最近、身長が縮んだ・背中が曲がってきた
 最近ちょっとしたことで骨折した
 タバコを吸っている
 お酒を毎日飲んでいる
 牛乳やチーズ、魚類が嫌いだ
 やせている
 運動不足である

当てはまる項目が多い方ほど、骨が弱くなっている可能性があります。

骨粗しょう症外来を開始

当院は毎週木曜日の午前中に、チェックリストで多く項目が当てはまった方、骨の状態が気になる方を対象に診察をおこなっています。
診断、治療について悩みや不安など心配ごとがあれば、整形外科を受診してください。近隣の医療機関とも連携をとり、検査・治療にあたっています。

骨粗しょう症を予防しよう!

食事

カルシウムとビタミンが豊富な食べ物のイラスト

骨密度を増加させる栄養素を、積極的に摂るようにしましょう。カルシウムは1日あたり、約700mgの摂取が理想とされていて、牛乳ならコップ3杯、豆腐なら2丁が目安となります。
カルシウムの吸収を助けるビタミンD、Kも一緒に摂ることが大切で、キノコ類や豆類、ホウレンソウなどと一緒に食べると良いでしょう。

日光浴

日光浴1日15~20分イラスト

日光浴は皮下でビタミンDを活性化し、食事で摂ったカルシウムの吸収を促進させる効果があります。

運動

階段をイラスト

骨にカルシウムを蓄えるためには、「骨に体重をかける」ことが大事です。とくに有効な運動は、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどです。日常生活に階段の上り下りや、散歩などを取り入れるだけでも効果があります。
逆に、水泳など浮力で体重のかかりが低減される運動は、骨密度を低下させる傾向がありますので注意しましょう。

ウォーキングの正しい姿勢

背中が曲がっているイラスト

 

動画


骨粗しょう症になると転んだ時や重たい物を持ち上げた時等、日常のささいなことで骨折する恐れがあります。整形外科医 平野浩司医師による骨粗しょう症のセルフチェックのポイント等の解説と、理学療法士による予防のトレーニング方法の紹介をしています。



骨を構成する主な栄養素はカルシウム、たんぱく質、ビタミンK、ビタミンDです。これらをバランス良く摂取することで骨を強くすることができます。それぞれの栄養素の役割とおすすめの食材を、管理栄養士が解説しています。

 

診療科

 

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