| 64列MDCTを検査の中心にしています |
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患(冠動脈の動脈硬化によって起こる病気)が疑われる患者さんには64列MDCTをスクリーニング検査として、最初に行っています。
64列MDCTは外来でカテーテル検査に匹敵する画像が得られる画期的な装置です。64列MDCTで冠動脈に異常がなければ、99%の確率で冠動脈造影を行っても異常はありませんので、カテーテル検査を受ける必要がありません。また、64列MDCTは冠動脈の狭窄(内腔)だけでなく壁の情報も得られる、つまり冠動脈に動脈硬化があるかないかがわかるという大きい利点を持っています。
したがって、症状はないが高血圧・高脂血症・糖尿病などのリスク・ファクターがある患者さんが、冠動脈に動脈硬化があるかどうかが簡単にわかるようになりました。実際、症状はないが高血圧・高脂血症・糖尿病などのリスク・ファクターのある人415例に64列MDCTを行ったところ、71%に冠動脈プラーク(動脈硬化)を検出しています。特に、糖尿病患者さんでは91%に冠動脈プラークを認め、33%が有意狭窄でカテーテル治療が必要でした。
したがって、高血圧・高脂血症・糖尿病などで治療されている方は64列MDCTで冠動脈に動脈硬化があるかないか検査されることをお勧めします。 |
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| 64列MDCTにより心筋梗塞を予防することが可能になりました |
急性心筋梗塞の70%は狭心症の先行なく、突然起こります。しかも、いったん急性心筋梗塞を発症すると50%は病院に着くまでに亡くなります。最近、急性心筋梗塞を起こす冠動脈狭窄は大部分が比較的軽い狭窄であることがわかってきました。
現在では64列MDCTにより急性心筋梗塞の原因となる病変(不安定プラーク)を同定できるようになりました。つまり、将来、急性心筋梗塞を発症する患者さんを同定できるようになったのです。
今後は、無症状で動脈硬化の初期の段階にある患者さんを同定し、強力な内科的治療を行うことにより狭心症や心筋梗塞の発症を予防することに重点が置かれるようになると考えられます。この症状のない動脈硬化を検出する方法として、64列MDCTは画期的な検査法といえます。 |
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| 症例1:正常な冠動脈 |
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| 症例2:狭窄のある冠動脈(矢印の部分が狭窄) |
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| 症例3:ステントを埋め込んだ冠動脈 |
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| 冠動脈CT撮像風景 |
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| 主な検査 |
| ●心臓超音波検査 |
心臓の検査として心電図とともに最初に行う検査法で、心臓の形の異常がわかります。
経胸壁エコー、経食道エコーのほか3次元エコーも搭載されています。
冠動脈の血流も見ることができます |
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| ●頚動脈エコー検査 |
頚動脈はエコー検査により壁の厚さを簡単に調べることができます。
頚動脈の動脈硬化の程度は全身の動脈硬化の程度を表わすとされており、動脈硬化の検査法として非常に簡便な検査法です。
64列MDCTによる検査では、頚動脈に動脈硬化のある方の70%に冠動脈プラーク(動脈硬化)が見つかっています。 |
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| ●核医学検査(RI検査) |
心筋の血流や新陳代謝の評価を行っています。
64列MDCTで冠動脈評価のできない方(不整脈がある方、石灰化が強い方など)では、負荷心筋シンチにより冠動脈に有意狭窄があるか否かがわかります。 |