岡山旭東病院
 岡山旭東病院は脳・神経・運動器疾患の治療に力を入れています
We treat all of neurological and motor system diseases.
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三叉神経痛 微小血管減圧術を受けられる方へ
微小血管減圧術について理解して頂き、決意して手術を受けていただくために作成しました。
わからない点、不安な点はいつでも、何回でも質問してください。
1)典型的な三叉神経痛の説明
三叉神経は顔の感覚を伝える神経です。脳から出て3本のエダに分かれて顔面に分布するので、三叉神経と呼ばれます。顔の表面に分布しています。
分布した神経は〔1〕ひたい、〔2〕ほほ、〔3〕下あごの3カ所に集まり、そこから中に入り、骨を通りぬけて脳へ帰っていきます。脳にはいる直前の5mmぐらいの部分に神経が弱い部分があり、そこへ主に動脈が当たって、過剰な刺激となると、その神経の当たった部位に応じた顔の部分が痛くなります。頭蓋骨の中はせまく、多くの場所で血管と神経はあたっていますが、その弱い部分に当たったときのみ症状が出ます。症状は、突然起きる、電気が走る様な激しい痛みが数秒間続きます。痛みの誘発部位があり、その部分の顔、口の中などをさわることで引き起こされます。そのため、顔を洗う、ひげを剃る、食事をとる、歯を磨く等の日常生活が困ることが多いです。時に、歯痛、副鼻腔炎などと思い、歯医者、耳鼻科に受診する方も多いです。
 
2)典型的な三叉神経痛の「手術以外の」治療法
動脈による圧迫の場合でも、最初はテグレトール、アレビアチンなどの薬で軽くなる事もあります。しかし、薬の副作用で、フラフラ、食欲不振などが出る事があります。
他にも、ガンマナイフにより三叉神経に局所的に放射線を集中させて当てることで、鎮痛効果が得られますが、長期的なデータを集めているところです。10年以上経ってから副作用が出る可能性もあり、70才以下の典型的痛みの方には、今のところあまりお勧めしていません。また、ガンマナイフによる三叉神経痛は健康保険治療の対象外となっており、治療を受ける場合には自由診療となります。
なお、サイバーナイフでの三叉神経痛の治療は行っていません。
 
3)他のいわゆる「顔面痛」
いわゆる顔面の痛みには典型的な「動脈の圧迫によって起きる三叉神経痛」以外に、多くの原因があります。ヘルペスウィルスの感染症の後の三叉神経痛、鼻咽腔の腫瘍などによる癌性疼痛、脳内での腫瘍による三叉神経への圧迫、浸潤によるもの、顔や頭皮の怪我の後に起きる痛みなど、様々な原因があります。いわゆる、顔面が痛い場合は、原因をはっきりさせる事が、一番に大事です。
 
4)手術の適応と説明

図1 剃毛範囲
この手術は全身麻酔で、手術用の顕微鏡による手術となります。
手術の後はICUに一泊の予定です。
髪の毛を剃る範囲は図1のように、耳の後ろから生え際までを2cm幅ぐらいに、髪の毛を剃ります。全部そるようなことはありません
 

 
 神経を圧迫している動脈と神経の間にクッションとなるフェルトなどを入れて、神経に対する圧迫をのける手術です。手術時間は3時間ぐらいです。時間よりも大事なのは結果です。手術で良くなる確率は直後から消える人が8〜9割になります。後は徐々に消えていく人がいます。
図2 血管が神経を圧迫している。 図3 圧迫部位にフェルトを挿入したところ
 
手術時間は3時間ぐらいです。時間よりも大事なのは結果です。手術で良くなる確率は8〜9割です。徐々に、痛みの回数、程度が軽くなり、1ヶ月以内に消える事が多いです。
 
3)起こりうる合併症とその確率
手術後2~3日は、吐き気、頭痛、めまいなどが起きることがあります。徐々におさまります。最も多い合併症は、耳が聞こえにくくなることです。数パーセントには起きるとの報告もあります。他の脳神経、目、顔を動かす神経の症状が出ることもあると報告はされています。創部の感染の率は1%以下です。手術の前に、神経ブロックの治療を受けていた場合に、感覚障害が強く感じたりすることもあります。ほんのわずか(0.6%)ですが、脳幹の硬塞なども報告はされています。どんなことでも不測の事態は起こりうるものです。
 
4)入院期間
順調にいけば、1週間から10日ぐらいで退院です。
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