検査結果の見方

脂質
総コレステロール 総コレステロール、中性脂肪、LDL-コレステロール(悪玉)などの脂質の値が高いと、動脈硬化(心筋梗塞や脳卒中)を起こしやすいです。特にLDL-コレステロールはとても重要でこれが高い場合はより注意が必要です。反対にHDL-コレステロールは善玉ともよばれ、血管から余分なコレステロールを運び出して動脈硬化を予防してくれます。肥満、喫煙で低下し、運動により増加することが知られています。
中性脂肪
HDL-コレステロール
LDL-コレステロール
糖代謝
空腹時血糖 血液中のブドウ糖濃度を測定する検査で、糖尿病発見の手がかりとなります。 食事によって高値となります。数値が高い場合は、糖尿病、膵臓癌、ホルモン異常が疑われます。
HbA1C (ヘモグロビン・エーワンシー)食事による変動が少なく長時間の血糖の状態を観察することができます。 過去1~3ヶ月の平均血糖値を推定することができるので糖尿病の治療のコントロールや診断のスクリーニングに用いられます。
肝機能
AST(GOT) AST・ALTは、肝臓に多く含まれる酵素で、組織に障害があると、血液中の値が上昇します。これらが極端に高い値を示すと様々な肝障害が疑われます。ASTは、心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素です。ALTは肝臓に多く存在する酵素です。数値が高い場合は急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎などが疑われます。ASTのみが高い場合は心筋梗塞、筋肉疾患などが考えられます。低い場合は、特に問題ないと思われます。
ALT(GPT)
γ-GTP 肝・胆道系の病気で上昇する酵素です。アルコール性肝障害や常習飲酒者、慢性肝疾患、脂肪肝において上昇します。 低い場合は特に問題ないと思われます。
ALP ほとんどの臓器に含まれる酵素で、主に肝臓や胆道系の異常の指標となります。数値が高いときは肝疾患、胆道系疾患、骨疾患などが疑われます。
LDH 体内の各組織に広く分布している酵素で、臓器の細胞が破壊されると血液中に流れ出て値が上昇します。 心・肝・腎などの各種疾患で上昇します。赤血球、白血球、血小板などの血液成分(血球成分)が壊れたときも上昇します。
総ビリルビン 主に骨髄・肝でヘモグロビンの分解によってつくられます。(黄疸の早期診断に重要)黄疸とはビリルビンが血液中に増加し、皮膚、粘膜、眼球などが黄染(黄色くなる)した状態です。数値が高いときは肝疾患、胆道系疾患、溶血性貧血、体質性黄疸が疑われます。
直接ビリルビン 総ビリルビンのうちの1つで、肝臓でタンパク質と結合したビリルビンです。肝臓が悪くうまく胆汁に排出できない、あるいは排出しても胆道がつまっていて流れないことが考えられるときに上昇します。数値が高い場合、肝炎、胆石、胆道がんなどが疑われます。
総蛋白 栄養状態を示す指標ですが、肝障害、腎障害、代謝異常があると変動します。数値が高いときは、慢性炎症性疾患、多発性骨髄腫、脱水が疑われ、数値が低い時は栄養障害やネフローゼ症候群が疑われます。
アルブミン アルブミンは肝臓のみで生産されます、肝臓障害、栄養不足、ネフローゼ症候群などで減少します。数値が低いときは肝障害が疑われます。
A/G比 体内蛋白代謝異常の指標です。TP-Alb=グロブリン Alb÷グロブリン=AG比です。数値が低いときは肝臓障害、ネフローゼ症候群などが疑われます。
CHE 肝細胞で合成されて血液中に分泌される酵素です。栄養のとりすぎや肥満でも高値になります。
血清アミラーゼ 膵臓、唾液腺を始め、卵巣、小腸、肝臓、肺などに存在する消化酵素です。特に膵臓の細胞に多量に存在するため、膵臓が障害を受けると高値になります。
肝炎ウイルス
HBs抗原(B型肝炎) 現在B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかを確認するためにおこなう検査です。
HCV抗体(C型肝炎) 現在C型肝炎ウイルス(HCV)に感染しているかを確認するためにおこなう検査です。
尿酸
尿酸 細胞の中の核の成分が分解されてできるプリン体の代謝産物です。痛風などで高値を示します。この検査では尿酸の産生・排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。高い数値の場合は、高尿酸血症といいます。高い状態が続くと、結晶として関節に蓄積していき、突然、関節痛を起こします。これを痛風発作といいます。また、尿酸結石も作られやすくなります。
腎機能
クレアチニン 老廃物の一種で、腎臓の排出機能障害の指標となります。数値が高いと、腎臓機能が低下していることを意味します。
eGFR 血液中のクレアチニン量と年齢、性別から計算式を用いて腎機能の異常を調べます。低値を示す場合、慢性腎臓病が疑われます。
尿
反応 正常ではpH6.0くらいで酸性ですが、食事(食物の種類)によってpH4.5~8.0の間を変動します。
蛋白 腎疾患の指標として有用ですので腎臓病の検査としておこなわれます。
多くの腎臓病では程度の差はあっても、比較的初期から、尿中への蛋白の排泄が増加します。
糖尿病や膵疾患の診断および腎疾患の指標として有用です。高血糖を伴う場合が多いです。
ウロビリノーゲン 肝・胆道系の障害の診断に有用です。
ケトン体 糖をエネルギーとして使えなくなった時に増加します。糖尿病の有無や重症度などを調べるのに有用です。
比重 腎疾患の指標として有用ですので腎臓病の検査としておこなわれます。
多くの腎臓病では程度の差はあっても、比較的初期から、尿中への蛋白の排泄が増加します。
尿潜血 腎臓、尿管、膀胱など尿路の炎症・結石・腫瘍などで検出されます。
尿沈渣 上記の結果により腎臓や尿管の病気が疑われる時、さらに詳しく調べるためにおこないます。
尿中の固形成分を顕微鏡で調べる検査です。全ての方に実施するわけではありません。
ペプシノゲン 胃液中のたんぱく質を分解する酵素で、胃がんの原因となる胃粘膜の萎縮性変化を調べる検査です。
ヘリコバクター
ピロリ抗体
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となり、ピロリ菌に感染したときにできる抗体の有無を調べます。
血液
白血球数 白血球は細菌などから体を守る働きをしています。数値が高い場合は細菌感染症にかかっているか、炎症などが疑われます。たばこを吸っている人は高値となります。
赤血球 赤血球が減ると酸素の運搬機能が低下し、貧血がおこります。赤血球の数が多すぎれば多血症が疑われます。
血色素量 赤血球内の酸素を運ぶタンパク質の一種(ヘモグロビン)の量です。減少すると貧血が疑われます。
ヘマトクリット 血液中に占める赤血球の容積の割合(貧血の診断の指標となります)血液全体に占める赤血の割合をヘマトクリットといいます。数値が低ければ貧血などが疑われ、高ければ多血症、脱水などが考えられます。
MCV・MCH・MCHC MCVは赤血球の容積の平均値、MCHは赤血球中に含まれるヘモグロビンの平均値、MCHCは一定容積中にある赤血球中のヘモグロビンの濃度です。貧血の診断の指標となります。
血小板数 止血に重要な働きをする血液成分で、血液疾患や慢性肝疾患などで減少します。
血液型 血液内にある赤血球の持つ抗原の違いをもとに決めた血液の分類です。
炎症反応
CRP
高感度CRP
炎症反応や組織の壊死が起こると増加する蛋白質の1つです。回復とともに減少するので、炎症反応の指標となります。細菌・ウイルスに感染する、がんなどにより組織の障害がおきる、免疫反応障害などで炎症が発生したときなどに血液中に増加する急性反応物質の1つです。細菌・ウイルス感染、炎症、がんはないかを調べます。
甲状腺
TSH 脳下垂体の前葉から分泌される【甲状腺刺激ホルモン】のことを指します。分泌量の増減で甲状腺機能を調べることができます。
FT4 血液中に存在する甲状腺ホルモンの量を調べる検査です。異常値の場合、甲状腺機能異常を疑います。
腫瘍マーカー
AFP 肝細胞がんの腫瘍マーカーです。AFPは胎児の肝、卵黄のうで産生される胎児性たんぱくで原発性肝がんで高値を示すことが知られています。その他に転移性肝がん、胃がん、膵臓がん、肝硬変、肝炎で高値を示します。劇症肝炎、肝硬変、妊娠でも高値を示します。
CEA 臓器非特異性のマーカーで大腸がんや胃がん等で高値を示します。また、消化器癌や乳癌、肺癌、卵巣癌などで高い陽性率をしめします。ヘビースモーカーや高齢者でも高値を示します。
CA19-9 消化器系のなかでも特に膵臓癌、胆のう癌、胆管系の癌などで高値を示す腫瘍マーカーです。
PSA(男性) 前立腺の検査です。前立腺癌や前立腺肥大などでその値が上昇します。
CA125(女性) 卵巣がんの腫瘍マーカーです。月経、妊娠前期、子宮がんでも高値になります。
梅毒
梅毒 トレポネーマ・パリダムという病原体(スペロヘータ)の感染により、全身に障害を及ぼす感染症です。
検査表の見方
日本人間ドック学会 その他詳細をお知りになりたい方は、日本人間ドック学会のサイトをご覧ください。
「一般のみなさま」⇒「検査表の見方」に掲載されています。
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